今回は「2ミリ皿ビス穴加工ビット」について触れます(以下ビットと略)
ステンレス皿ビスセットの記事はコチラから行けます。
皿ビスセット
☆「面取りと面取りカッター」
他にも名前があると思うし、その筋の専門家からすると、突っ込みが入るかもしれませんが、私が調べたなかでは
・皿ビスを埋める皿穴をする加工を「面取り」(皿座繰りや皿もみ)
・面取りをする工具を「面取りカッター」
と言うらしいです。
ネットでの検索、通販での検索などで、この言葉をつかうと検索にひっかかると思いますので参考にしてください。
私の記事では、この言葉をつかって話を進めて行きます。
☆「実際の面取りはこんな感じ」
左側が面取加工
右側が無加工です。
面取りしたほうが「白の輪」ができていますが、皿ビスの頭が埋まるために「削った跡」です。
深く削るわけでもなく、感じ的には表面を削っただけですが、きちんと皿ビスの皿は収まります。
表面を削るので3秒ぐらいでできます。
☆「私が予想していたこと」
私は皿ネジ用ビットをつかって面取り加工をはじめて行いました。
初めてするので面取り加工は
・加工しすぎると必要以上に穴が大きくなってしまう
・加工上どうしても深めに皿穴が掘れてしまう
・穴を大きくなって深めに掘るので強度が落ちる
・上級者向け表示なので難しい
と考えて、おっかなビックリで加工作業を始めました。
☆「それは杞憂でした。簡単でセーフティ」
実際の加工した後の感想ですが
・必要以上に穴が拡大することはない
・思っていたより浅め
・強度は落ちることはない
と、自分が心配に思っていたことは杞憂でした。
☆「これ上級者むけ・・・なの?」
ビットと皿ビスの説明書には
「上級者むけ」
と言う表記がありました。
なので作業にたいして「神経質」にならないといけないと思ってましたが、そんなことなかったです。
簡単すぎて少し拍子ぬけしてしまいました。
「どこが簡単なのか」を言葉で表すことができないぐらい簡単です。
上級者むけと言う表記は作業の難易度からではなく、
「別途専用の道具をそろえないといけない」と言う部分にかかっているのではないかと思います。
☆「タミヤ製リューター」
タミヤ的にはタミヤ製ハンディリューター推奨になっています。(私は既に所有していました)
今回のビットと一緒に購入した人はいると思いますので、皿ビス発売により「電動ハンディリューター販売促進」になりました。
タミヤ自身推奨しているので普通に作業できました。
たぶんタミヤ社外のリューターにも使えると思いますし、私は試しに「本格的な電動ドリル」につけてやってみましたが、普通に使えました。
タミヤのハンディーリューターは、本格的なものに比べて「パワー不足」な部分は否めません。
しかし、面取りは「表面をさらりと削る」でしかないのでハンディーリューターのパワーでも十分だと思います。
むしろ力不足な分 余計に削らないのが都合がいいかもしれません。
☆「タミヤのビットは安い」
面取り用の道具(ビット 刃)は、タミヤ以外にも存在しています。
面取りにかんして別に社外製品でもいいと思います。
ホームセンターに行き、面取り用の道具を調べたのですが
・2ミリ皿ビス用がない
・あってもセットのなかの一本
と言うことで、
「2ミリ皿ビス用 単独」と言うのがなくて、あってもセット販売なので値段が高いです。
ミニ四駆専用の工具を発売しているメーカーさんが2ミリ用を出しているのですが、こちらも高いです。
そう思うと、タミヤのビットは安いし都合がいいです。
☆「ドリルの刃を組み合わせる方法もあるけど・・・・」
以前からビス頭を埋める為に、面取りビットを使わない方法で穴を拡張してビス頭を埋めていた人もいます。
サイズの違う大小のドリルの刃で「段差付きで穴を開ける」方法です。
これこそ繊細の注意と失敗と慣れが必要です。
以前試しにやったことがあるのですが、苦労したわりに想像していたものができませんでした。
特に強度が不安でした。
繊細の注意をするぐらいなら「面取り用のビット」を購入し皿ビスを埋めたほうがいいです。タミヤのビットは確実で仕上りも良いです。
☆「値段以上の価値」
約500円です。この値段なら他のGUPを買えます。
でも!
皿ビスですがネジ頭を埋めると言う効果的なことができる。
その為に面取りしないといけない。
その面取りを簡単に綺麗にできる。
ビットの効果は500円以上の価値があると思います。
☆「皿ビス対応ステー(皿ビス付属)が発売するのでは?」
最近のタミヤは甘やかしてくれます。将来的に面取りされている皿ビス対応ステー(皿ビス付属)を発売するのではないかと思っています。
☆「おまけ 面取りした穴に普通のビスでも埋まるか?」
面取りした穴に、皿ビスではない普通のビスを埋めても収まるかとというと収まりません。
「皿ネジだから埋まるのです。」
皿ビスのビス頭は1ミリ以下
普通のビス頭は1,2ミリぐらい
皿ビスの頭1ミリ以下を埋めるための面取りですから普通のビス頭はうまりません。
普通のビス頭を埋めたいのなら、もっと深く面取りする必要があります。
そうなるとFRPに厚みが必要になりますし、強度の問題にもなります。
やはり皿ビスでしか「ツライチ」はできないと思います。
☆「リンク」
過去のパーツ関係の日記はコチラからいけます。
パーツ
コメント
久しぶりにコメントさせていただきます。
私は金属加工を20年以上やってまして、今回のビットや、ドリルなどは得意分野です。
皿ネジ加工用のビットは切削工具の中の転削工具になります。ドリルだと穴が拡大したり、深くなったりしますし、手を切ったり怪我につながる事があります。しかしこのビットは、滅多に手が切れる事もありませんし、タミヤのリューターを使う事により削り過ぎが防げるので最適ですね!
なっとおさんコメントありがとうございます。
専門家だ!プロだ!
やはり専門のビットなんで優秀なんでしょうかね。
正直 ミニ四駆やってなかったら「面取り」などの専門用語を知らなかったと思いますよ。
追記ですが、皿加工を100均のドリルで代用できると他のサイトで見ました。しかしドリルは通常先端角が118度で皿ネジのアタリが悪くなり、緩みの原因になるのです。
皿ネジは90度ですから、専用工具が間違いありません。
なっとおさんコメントありがとうございます。
私も専用器具の方がいいと思いますね。